面白かった場所 2
黒田は、裸体を描いても健康的で良識的である。
この室には、一九〇〇年三十四歳の時にパリの万国博覧会に出品し、銀賞を受賞した「智・感・情」と名付けられた三部作の裸体画がある。
モデルは日本の若い女性で、明治の女性としては立派な体格をしている。
これは題名のことがらを人の姿によって表す「構想画」の作例であるといわれている。
黒田清輝(一八六六~一九二四)は鹿児島で生まれ、五歳の時、伯父黒田清綱子爵の養嗣子となる。
十八歳でフランスに留学し、法律を学ぶが中途で画学に転じて、外光派のラファエル・コランの指導をうける。
滞仏中はパリの近郊のグレー村で多くの作品を描いた。